準防火仕様で建てられたK氏邸は、ドアまわりなどに石積み調の意匠を採用することで重厚感を演出。どこかアンティークで風格さえ感じさせる「パリ・アパルトマン」のデザインに範をとった外観は見るものに安心感を与えてくれつつ、同時にドーマーやアイアン製のフラワーボックスにより、モダンな印象も添えている。
間取りの面ではもちろん、コミュニケーションにおいても中心に位置するキッチンは、猫たちにとっても居心地のいい場所。前面にも収納があり、食事前の準備も洗い物の後の片付けもスムーズ。
LDKは1階に配置。白を基調にした室内は光を反射することで、さらに明るさを増す。3匹の猫と暮らすK氏邸にはペット共生の工夫も数多く採り入れられており、そのうちのひとつが大理石調のフローリング。爪によるキズもつきにくく、吐き戻しや粗相の際にもサッとひと拭きでお掃除もかんたん。またリビングの扉にはオーナー自身が見つけてきたという猫をモチーフにしたドアノブが。こうした「オーナー支給」を快諾してくれるところにも、同社の懐の深さが垣間見える。
こちらが以前の住まいの課題でもあった「暗い」「寒い」を解決した立役者の吹き抜け。隣家の影響を受けにくい高い位置からの陽射しにより、曇りの日でも照明要らず。描きだされる陽だまりはポカポカと暖かく「猫たちが集まってぬくぬくしている姿をみると癒される思いです」と夫人。
収納のほかにパントリーも配置することで、収納力はさらにアップ。アールをつけた垂れ壁にターコイズブルーのアクセントクロスがおしゃれ。右に見える出窓部分も猫たちのお気に入りの場所。
2階に配置した夫の居室は、コンクリート仕上げ風のクロスを用いた男前な空間。「輸入」だけにとどまらずオーナーのご要望は柔軟に対応いたします。
2階のホールに設置した洗面台もオーナーが見つけてきたもの。かわいらしい「猫足」になっているところにも、愛猫家であるKさんご家族のオリジナリティが出ています◎
玄関に併設したシューズインクロゼットにも、アールの垂れ壁とターコイズブルーのアクセントクロスを採用。ワンポイントの差し色となり、基調としたホワイトをグッと引き立てている。照明はオーナー支給の品だが、気分を上げてくれるお洒落なドアなどは標準の中からチョイス可能なものを選択されました。
施主Kさんのこだわり
建て替え前の凍える寒さを高い気密断熱仕様と吹き抜けで解決。忖度しない猫も大満足!
築40数年という住まいを建て替えられたKさんご夫婦。「南側に隣家が建っているため昼間でも暗く、そのため冬の寒さは耐えがたいものがありました」とのことで、建て替えの際は、性能面をとくに重視されていたという。輸入住宅への興味はあったものの「価格が高い」という思い込みがあったといい、当初は候補外。だがそんなある日、ネットで偶然見つけたノーザンハウスのホームページに目がくぎ付けに。「そこには自分たちがイメージしていた『輸入住宅』そのものがあって、かつコストも思ってた程じゃなく、と。その場ですぐ電話し、来訪予約をしました」(Kさん)。そして訪問当日。打ち合わせの場に現れたのが、営業の岡崎。「物腰もやわらかく、とても真摯な印象。この人なら後悔のない家づくりができそうだと直感。それもあってか図面の書き直しは10回以上も。悩み、迷う私たちにとことん付き合ってくれるなど、そのお人柄には本当に助けられました」と、その高い対応力に賞賛を惜しまない。完成した住まいは、やや重厚さを加えたパリ・アパルトマンスタイル。課題でもあった「暗さ」「寒さ」は、高い気密断熱性能と住まいの中心に配した吹き抜けにより解決された。その証拠とも言える3匹の飼い猫が陽だまりでまどろむ姿に、自然と笑みがこぼれるKさんご夫婦である。