① 地域区分の細分化 改正前の基準ではすべての地域で、断熱性能、日射遮蔽性能の基準を設けていますが、改正後の基準では、寒冷地においては冷房期の平均日射熱取得率(ηA値)の基準が、蒸暑地においては外皮平均熱貫流率(UA値)の基準が設けられていません。
② 外皮の省エネ性能の見直し 住宅の外皮の省エネ性能 住宅の外皮の熱性能については、年間暖冷房負荷/熱損失係数(Q値)・夏期日射取得係数(μ値)から、外皮平均熱貫流率(UA値)・冷房期の平均日射熱取得率(ηA値)の基準へ変更されます。
③ 一次エネルギー消費量 外皮の断熱性能だけでなく、暖冷房や給湯などの設備機器も含めた、建物全体の省エネルギー性能を評価する基準が追加されます。
省エネ基準に適合した住宅には、税制優遇措置を受けられる等のメリットがあります。 認定長期優良住宅(住宅ローン減税や登録免許税、固定資産税等の軽減)フラット35S(一定期間ローン金利引き下げ)等がそれにあたります。
ツーバイフォー工法は壁同士を繋ぎ合わせる構造体の為、気密性能を高くすることが容易に出来ます。 気密性能が高ければおのずと断熱性能が高まり、 快適な住まいとなります。 在来工法の場合、柱を据えてから床を合わせていく作り方ですが、ツーバイフォー工法は床の上に柱(壁)が乗ってくるいわゆる“床勝ち”となり、床下から冷たい外気が侵入してくる心配が少なく、あたたかい住まいになるわけです。
断熱性の低い家と断熱性が高い家では同じ冷暖房機器を利用していても体感温度に差がでます。 必然的に同じ体感温度を求めた時、冷暖房コストが上昇します。
また、グラスウールは劣化にも強く、住んでから後の性能劣化が非常に軽微です。
●気密性のこだわり
高気密住宅 高気密住宅とは、外部との隙間が少ない気密性の高い家のことです。建築の際に生じやすい目に見えないくらいの小さな隙間を、精度の高い建築素材や防湿シート、断熱材、気密テープなどでしっかりと埋め、外気の侵入を防ぐことにより室内の気密性を高めています。