●北海道はツーバイフォー工法の都道府県別シェアがダントツのNo.1
ツーバイフォー工法は年々着工数を増やしてきています。特に北海道では、ツーバイフォー住宅の工法別シェアが全国平均を2倍以上も上回り、都道府県別に見るとダントツの1位を記録しています。 国内でも、極寒、多雪で知られる北海道でも認められる耐雪性能。 この事実こそ、北国の厳しい気候風土に適した品質と性能が、実感として支持されている証です。
札幌時計台と並ぶ長寿建築物に『豊平館』があります。この建物は、開拓使営繕掛(工業局営繕課)が手掛けた建築物の中でも、邦人技術者の能力の高さを存分に示したものと言われています。 初期の建築ではアメリカ人技師の主導によりバルーン・フレーム構造をシンプルに取り入れたものが多かったのに対し、1879(明治12)年頃からは邦人技術者の成長が著しく、和風の技法などもミックスした個性ある設計に変わってきます。その発端の一つが豊平館で、厳密にはバルーン・フレーム構造の採用は無いものの、そのベースには開拓使が推進してきたその工法が存在することは間違いありません。 豊平館は、1982年から5ヵ年計画で綿密な復元修理工事が施され、外観も創建当時のウルトラマリンブルーが復活、鮮やかな色彩で訪れる人々の目を楽しませています。築後130年を超えて今なお輝き続ける姿は、ツーバイフォーが目指す高みでもあるのです。2012年4月~2016年3月まで耐震補強を含む保存修理を行っている為休館していますが、工事完了後は集客交流施設として再度活用される予定です。
自然環境の厳しい北海道では、明治時代のころより、同じく日本国内より厳しい自然環境で育ったツーバイフォー工法が多く採用され、現在でも愛される建築物を残しています。